イエロースターからの3月のおはなし きむらゆうこ
2月には入り一月よりもうんと寒い日がふえてきましたね。みなさんかぜをひいてませんか？
今月はイエロースターの
カエルのaou(あお)ちゃんとその仲間たちのおはなしをします。
カエルのaouちゃんたちは、冬の間は冬眠をせずにfrog town と言って学校も病院もおみせもある土のなかにある町に移動して生活します。
aouちゃんはこどものかえるなので毎朝学校へ行きます。
「aouちゃん！がっこうにいきましょう！」といつものようにおともだちが誘いにきました。
aouちゃんにはなかよしのおともだちが4人います。
ゲダックちゃん、スリンちゃん、ヒックリちゃんガンガちゃんと言う名前のこどもの
カエルちゃんたちです。
ゲッダクちゃんはすこしおこりんぼうですが勇気と決断力があるクラスのリーダーです。スリンちゃんは楽しいことを考えることがだいすきでいつもあたらしいあそびを見つけます。ヒックリちゃんは、すこし神経質でどんなことにでもすぐにおどろいて、ひっくり返ります。
カンガちゃんは物事を考えたりお話しをきくことがだいすきです。
そんな楽しいお友達と今日も
学校にいきました。
今日は、朝礼のある日です。
aouちゃんたちは朝礼が苦手なのです。
なぜかと言うと校長先生のお話が長くてその上いつも同じお話だからです。
さて、校長先生のお話が始まりました。「みなさん、おはようございます。しっかり勉強やっとるかね？Never put off till tomorrow,
what can be done today!
いいかね？今日出来ることは明日にしてはいけないよ！
わたしの曾祖父さんは、いつもそいってたんだよ。君たちも今日のみずかきトレーニングの基本練習をがんばりたまえ！」
…っとここまではみんな元気にきいていました。
ところが、又いつもの同じお話が始まりました。
「みんなに、わたしの曾祖父さんのおはなしをしてあげよう！わたしの曾祖父さんは有名な俳優だったのだよ。グリム童話のカエルの王様に出演したのだよ。曾祖父さんはそれはそれはきびしいオーディションに勝ち抜いた…」おはなしがこのあたりになるとスリンちゃんはそーっとぬけだしました。ゲダックちゃんは退屈でついに大きな声で「ゲダーック！」と叫んでしまいました。その声をきいてヒックリちゃんはビックリしてひっくりかえりました。
あたりは、ざわざわしてきました。
そして、カンガちゃんも「かんがえた！いつもいつもかんがえた。いつも同じ…」とゆっくりつぶやきました。まわりの生徒のカエルちゃんも「いつも同じおはなし、おもしろくないよー」といいだしました。
校長先生は、なにかみんながざわざわしてきたので、おはなしをやめて言いました。「静粛に！なにがあったのですか？」みんなに聞きました。
でもみんなはだまってしまいました。
そこで、aouちゃんが校長先生のところまで歩いていっていいました。
「みんな同じお話ではなくてもっといろんなお話をききたいと言っています。」
校長先生はaouちゃんの話しをきいてびっくりしました。
そしてすぐにスイレンの葉でできた手帳をとりだして自分が朝礼で話してきた記?をあわててみてみました。なんと10年前に校長先生になってからずっと曾祖父さんのご自慢ばなしをしていたのです。その数は111回もありました。
校長先生はとても反省してよくかんがえました。
それからというもは朝礼では
カエルがでてく物語りのお話の本を探して朝礼に持って行くことにしました。
そしてみんなに物語りをよんできかせてあげるとみんなとてもよろこびました。
それからというものは、生徒たちはが朝礼がだいすきになりました。
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